5周年ですね!
大人の事情で詳しくはお話できないので、察してください。笑
もう5年も経つのか、と
え、まだ5年?の
どちらも感じております。
誰かに対して、というよりは
この5年に関わってくださったすべてのひとと一緒にお祝いする気持ちで
\\おめでとうございます//
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今振り返っても
私が携わらせていただいた3年間
その全てが夢だったような
昨日のことのような。
確かに言えることは
どの一瞬を切り取っても
“幸せ” だったということです。
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ここに携わらせていただけたこと自体
本当にラッキーとしか言いようがなくて
少しでもタイミングがずれていたり
関わる人が違っていたら
この “幸せ” をぜんぶ
感じることのない人生だったんだろうなと。
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28年の人生の
間違いなくハイライトとなったこの期間
感じたことや伝えたい感謝は山ほどあるのに
私の語彙力が追いつかない。くやしい。
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まず感謝を伝えたいのは
私が携わらせていただいたこの “世界” の
創造者の方。(ほんと分かりづらい表現でごめんなさい笑)
演じさせていただいていた3年間
ずっとその方を母だと思っていました。
いや、もっと遠くて大きい存在かな?
でも親しみをもって身近に感じていました。
強いて言うなら空。
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その方の綴られた物語を
全て読ませていただいたとき
“未知との遭遇” と “懐かしさと暖かさ”を
感じたことを今でも覚えています。
全然知らなかった世界なのに
いつもすぐそばにあるような世界。
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そしてその世界の一部を担うことになる
ということに
「これは長い旅になりそうだ」と
途方に暮れるような無力感を覚えました。
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小説も音楽も詩も
それを聴いたり読んだりしたひと
ひとりひとりに
解釈と想像の余地が与えられていますよね。
作り手の意図やメッセージさえも
明言されていない。
言葉ひとつ、メロディーひとつとっても
それが表しているものが何なのか
受け取り手にすべて委ねられる。
自由があるということ。
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解説や考察が溢れかえるこの日本で
“正解” “答え”を簡単に検索できる現代社会で
その自由があるって
豊かで生きやすいなと思うんです。
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例えば
この物語の、この世界の
誰に共感してもいいわけです。
主人公の男の子でもいい。
いたずら好きな子でも、旅人でもいい。
リスでも虫でもすい星でもいいんです。
そもそも主人公を誰にしたっていい。
この世界を現実だと思ってもいいし、
人類が滅亡した後の世界と考えてもいい。
共感できなくたっていい。
すべて自由。あなた次第。
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そんな自由があるこの物語の世界が好きなのに
その一部を演じる、自分のからだを使って表現することによって
観る人の自由を狭めてしまうような気がして
どうしたもんかな と困惑したわけです。
この物語に触れたことのある地球上の皆さんひとりひとりに
それぞれの物語の世界があって
もちろん私にもあるけれど
それが全く同じじゃなくていいんです。
同じ小説を読んで、その文章からイメージする景色やメッセージが
読んだ人全員同じじゃなくていい。
正解がないことが正解だから。
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リハーサルではなく
実際にショーが開演し、たくさんの方に見てもらってからが
本当のスタートでした。
日々演じる中で
「どうすれば自分の思うこの子を表現できるのか」
「どうすれば観ている人たちにこの世界により入り込んでもらえるのか」
ここに並べきれないほど本当にたくさんのことを考えていました。
試行錯誤とはこのこと。
でもいくらこねくり回したところで
このショー自体にも自由があります。
観たひとがどう感じるのか、どう解釈するのか
それはすべて自由です。
ショーを見た感想がポジティブでもネガティブでもどちらでも良い。
ただ、何かを感じてもらえるように私たち演者は精一杯努めています。笑
そして私たちが何を考えてどう演じるかも自由。
願わくば
私がこの役、このショー、この世界を通して伝えたいことが
そのまま伝わったらいいなと
祈りのようなものを胸に
日々演じさせていただいていました。
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この物語との出会いと同様に
私の人生に大きな影響を与えてくれたのが
この世界(ショー)に携わる仲間たちでした。
演出家さんはじめ、仲間たちとの出会いは
私にとって人生の宝といえるほど
大切でかけがえのないものです。
一生大好きです。笑
役を通して関わった時間も、そうじゃない時間も
すべての一瞬一瞬が愛おしくて
幸せでした。死ぬまで忘れません。
そしてこれからもよろしく!!!!
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今まで出演させていただいたミュージカル等と
この役を演じるにあたっての大きな違いは
ショーだけではない、ということでした。
(察してください。笑)
この役を通してたくさんの方と関わることができて
本当に本当に幸せでした。
難しいなと思うことも、
思い通りにいかないこともあったけれど
それをすべてひっくるめて
幸せでしかありませんでした。
“この子だったとき”の私は
「演じる」という表現がしっくりこない状態でした。
私なんだけど私じゃなくて
この子だけどこの子じゃない。
実は今でもこの感覚は抜けていなくて
ぴったりさくら50%、この子50%で
今の身体と頭は形成されています。
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でもきっと、この物語やショー、
この子を知っている人の何割かは
「私の中にもこの子がいる」って感覚
あるんじゃないかなと思うんです。
どうですか?笑
この子のファンの方は特に多いんじゃないかな?
「私の中にはあの子とこの子がいる!」と感じる方もいらっしゃるでしょう!
それくらい身近に感じてもらえてたら嬉しいです。
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まだまだ書き残したいことはたくさんあるのですが、
今回のところはこの辺で。
とにかくいちばん伝えたいことは
ありがとうございました!!
そして
幸せでした!!!
今後とも末永くこの世界、ショーを愛してくださったら嬉しいです!
ここだけのはなし
最後に、ここだけの内緒のはなし。
(諸事情により詳しく説明できないのが心苦しいですがぜひイメージしてください。笑)
ある日、関係者しかおらず外にひとがいない時間帯があって
私はみんなの準備ができるのを待っていました。
まだしばらくかかりそうだったので
本当は勝手に外に出ちゃいけなかったけど
じっとしてられなかったので
ひとりで外に遊びに行きました!
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橋を渡り、原っぱを駆け、湖を眺めて。
大きな石の上にごろりと寝転がって空を見ていました。
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その時の私は
外見だけでなく
中身もあの子100%だった時間でした。
どんなに走っても疲れなくて
このままお山のてっぺんまで登ってしまおうかと思っていました。
一生忘れられない思い出です。
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ここまで長々と読んでくださりありがとうございました!!
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